デザイン © Ippolito Fleitz Group
写真 ©Philip Kottlorz
Ippolito Fleitz Group photo © Ippolito Fleitz Group
ジャネット・エシェルマン 写真 © Roser Brothers
2022年のミラノデザインウィーク期間中、ブレラ地区にある工場跡リメッサ・ディ・フィオーリに踏み入れるのは特別な体験でした。
花の香り、色彩、斬新なデザインの製品、ベールと透明感で構成された空間が、見る人の視線を芸術作品とデザイン作品に誘導しました。
i-Meshは、隠すと同時に魅せることにより、親しみのある味わい舞台背景となりました。
Walter Knoll社はデザインスタジオIppolito Fleitzと共に、ミラノのブレラ地区中心部にある工業跡を活用したリメッサ・デイ・フィオーリで、アメリカ人アーティスト、ジャネット・エシェルマンによる没入型オブジェと、フローリストのイレーネ・クザニティによる詩的な花のセッティングを紹介する、ユニークな展示を開催しました。
Ippolito Fleitzはドイツのシュトゥットガルトとベルリン、そして上海に拠点を置き、建築、プロダクトデザイン、コミュニケーションの分野で活躍するデザインスタジオです。彼らの目標は、新しいアイデアが非連続的なプロセスの一部として多次元的なデザインに変容する瞬間を創造することです。
Walter Knoll社の展示をデザインしたIppolito Fleitz Groupのプロダクトデザイン・ディレクターTilla Goldberg氏にインタビューしました。
今回の展示の基本構想はどの様なものだったのでしょうか?
「私たちのブランド展示は、ミラノ中心部にある特別な建物の中にあります。ブレラ地区の狭い路地に面するリメッサ・ディ・フィオリは、かつて花の倉庫として使われていた建物です。
床や壁にはかつての使用の痕跡が目に見える形で残っており、壁には「vietato fumare」(禁煙)の文字も残っています。
この空間は、過去が剥がれ落ちかけており、そこに更なる層を重ね、変容されるのを待っています。私たちのブランド展示は、そこに次々と層をか重ねていきました。とはいえ、ブランドロゴやレタリングは壁に投影しているだけです。ペンキを塗り重ねるのではなく、繊細な多層構造を詩的に表現しているのです。」
i-Meshを使って感想はいかがですか?
「空間の儚さを強調する為に特別デザインのi-Meshカーテンを用いており、初めて白のものを使いました。クライアントであるWalter Knoll社の家具の為に様々な抽象的な空間を作り出すのに最適でした。」
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